2023/06/22

ハルタ105号


 約3年前「載ってほしいけど、もうダメかもしれん…」と思っていた比嘉史果さん・高江洲弥さんの連載が77号から始まると知った時の喜び、今も覚えています。それからの日々はいわばボーナスステージだったんだと思います。もちろんハルタにはまだまだ面白い連載がいくつもありますが、私にとっては大きな節目の号ですね。

帝都影物語 18話 比嘉史果さん


 終わっちゃいましたよ。第1話(試し読みできます)を読んだ時、力が入ってるなと思いつつ硬さ・息苦しさのようなものも少し感じていた比嘉さんの絵。今のこのほぐれた感じはどうでしょう。ストーリー面でも長い話が作れるようになりました。長期連載にはなりませんでしたがいい状態で終われて本当に良かったです。比嘉さんまた戻ってきてください…。

ハクメイとミコチ 104話 樫木祐人さん


 コンジュとセンの組み合わせ。何年か前のバーで鉢合わせした話が好きだったんですが、前号から繋がってのこの話も記憶に残りそうです。しかしセンの口はいつからこんなに縮んだんだろう…。

恋の絶望行進曲 9話 富沢未知果さん


 「帝都…」もそうでしたが、時が経ち大人になった登場人物たち。残念ながら単行本1巻分での終了となりましたが、富沢さん連載の間にずいぶんと上手くなられたと思います。もう少し続いてほしかったですが…。

司書正 14話 丸山薫さん


 前回のSF要素は影を潜めてます。なかなか出てこなかった1巻最後のシーンの続きがようやく読めましたが、なるほどこう繋がるんですね。正妃の出身国でもある「昊」国はこれからの展開に絡んできそうです。

八百万黒猫速報 9話 浅井海奈さん



 新たな妖魔を捜査する黒井ですが、前の事件の影響が心身に影を落とし、警察内部からも疑いの目で見られ出します。今回浅井さんにしてはサラッとした感じの絵でした。

生き残った6人によると 30話 山本和音さん


 5巻に収録されるのはこの回まででしょうか。バトルは一段落ですが、いよいよモールを脱出しなければなりません。

珍獣のお医者さん 9話 二宮香乃さん


 今回出てきた李さんという女性キャラ、数年前の読切のヒロイン(あの時はエスパー)でしたね。少しずつ絵が上手く読みやすくなってきていて、すっかり誌面に定着しました。

インク色の欲を吐く 13話 梅ノ木びのさん


 梅ノ木さんも連載初期より確実に上手くなってますよね…割とペースがゆっくりなんですが、3巻も出るということなんでしょうか(追記:8月に2巻が出るので3巻以上出ますね)。

教室のアルカイックスマイル 3話 よしかわさとこさん


 短期集中連載、三角関係というか三角形片思い?の最終話です。よしかわさんの、人の心理を掘っていくところ好きなので、また読みたいですね。

花園に幹が立つ 8話 野澤佑季恵さん


 この連載が始まった時、男子の遠野くんが周囲の女子と築く関係は恋愛寄りになりすぎないで欲しいなと思ったのですが、事態は逆方向です。今回がボーダーラインで、これ以上あざとい方に行ってしまうと私の評価も変わってしまいそうです。

2023/06/11

月刊アフタヌーン23年7月号


 表紙…やっぱりこうなりました。毎月ここまでアニメアニメドラマアニメって来られると…まあビジネスですから。

来世は他人がいい 33話 小西明日翔さん



 確実に絵が良くなってきていて、読むのが楽しみになってきてます。4階から飛び降り意識を失った霧島が見る、小学校時代の回想。

メダリスト 34話 つるまいかださん



 いよいよヒロイン・結束(ゆいつか)いのりの演技です。関係者席からの光の眼差し。今まで積み上げてきた登場人物の関係性があるから、いちいち説明せずとも最小限のコマで想いが伝わってきます。骨折でフィギュアをやめた姉・実叶を教えていた別クラブのコーチにぐっと来ましたね。

クオーツの王国 6話 BOMHATさん



 アニメ化メダリストじゃなくてこっちが巻頭でした。画像はネタバレになっちゃいますが、王国を支配する4つの家の紋章が明らかに。カシアン王子のクオーツ家はダイヤの紋章…ってことは瞳がスペードのブルーは?

ヴィンランド・サガ 202話 幸村誠さん



 米大陸の先住民を激減させた旧大陸の感染症。これが絡んでくるとウーヌゥ人との和解はさらに困難です。久しぶりに出したクヌートの使い方が実にうまい幸村さん。

最果てのセレナード 番外編 ひの宙子さん



 アニメ「スキップとローファー」の合間に流れては視聴者をビビらせているらしいCMの
「私の小夜を壊さないで頂戴!」シーンの後、束の間の平和なひととき。