2023/05/31

ハルタ104号


 困りました。この号がという事ではなく、前号で華々しく告知された「ハルタオルタ」がです。3人の作家さん個々の作品に問題はありません…問題は画質です。この先単行本が出るまであのボケボケ画質で連載を読む事を思うと、憂鬱です。
 大手コンビニが雑誌棚の全廃を検討中なんて話も聞こえてきて、おそらく2・3年先は紙雑誌を出し続けるのがより困難な状況になりそうです。なのでハルタが電子に手を出す事自体は理解できますが…お金は払いますから、画質なんとかしてください。

虎は龍をまだ喰べない。 22話 一七八ハチさん


 ここ何話か、どちらかといえば脇道のエピソードが続いてましたが、いよいよ本筋…(最近流行りなんでしょうかね)毒母さん降臨です!龍は雌が強くて雄は非力、とか重要情報が出てきましたが、なんといっても最後のシーンですよね…この展開はまったく予想できませんでした!どうなるんだ!

あかねさす柘榴の都 23話 福浪優子さん


 第1話の寄る辺ない少年、立つ大地を自ら選ぶまでになりました。この連載が始まった時は(新人・福浪さんへの期待が大きかっただけに)戸惑いもあり、最初の頃は必ずしも高評価ではなかったのですが、本当にいい作品になり…読ませていただきありがとうございました。ああ次号からの柘榴ロスこわい…。

ダンジョン飯 94話 九井諒子さん


 着々と結末に向け話は進んでいるんですが、しばらく心があまり動かない感じでしたが、今回このコマは胸を打ちました。7月も単行本13巻は出ず次号で終わりの告知もないので、8月か9月あたりかなと思ってるのですが、わかりません。

煙と蜜 38話 長蔵ヒロコさん


 新年です。この連載、18年11月に始まりましたが、作中の時間はたぶん4ヶ月も流れてないんですよね。長期連載コースを巡行中ですが、ここから約3ヶ月後に文治さん(と姫子ちゃん)に大きな影響を与えると思われる事件が(史実では)起こりますね…どうなるんでしょうね。

夜の名前を呼んで 28話 三星たまさん


 単行本も4巻まで出まして、どう話を締めるかという段階になったのか、前回から展開が動いています。といってもミラの病が治る兆しはまだですが。

対岸のメル 8話 福島聡さん


 この連載はほんと漫画巧者の練達の技を楽しませてくれます…メル&ワキャ対アマネという構図が固まってますます楽しませてくれそうです。「バララッシュ」は3巻止まりでしたが、それを超えて欲しいです。

花園に幹が立つ 7話 野澤佑季恵さん


 「広すぎるだろ…」じゃねーよ!なんなの学園の敷地面積!見渡す限り広がってますが。それは置いといて、第1話に出てきたきりだった御門さん再登場です。しかも従者ポジションの幼馴染?を従えて。病弱女王様がこの先デレるのか気になります。

生き残った6人によると 39話 山本知音さん



 7月に5巻目と順調に巻を重ねていますが、今回入江の正体の一端が明らかになりました。警護かテロリストかどちらかだろうとは思ってましたが…梨々の父親って考えてみたら1コマしか出てませんね。6巻で終わりそうな感じじゃないですね。

犬火の兄弟 2話 吉田真百合さん


 2話目も順調です。吉田ワールド、じっくり楽しめそうです。

教室のアルカイックスマイル 2話 よしかわさとこさん


 美男美女でよしかわさんらしさがイマイチだなと思ってましたが、ヘンな人出てきて、らしくなってきました。

2023/05/28

ことり文書 3巻 天野実樹さん


 天野実樹さん初連載の最終巻です。ネットでは「なぜ終わるんだああ」という声が多かったのですが、もともと「短期集中連載」という触れ込みで始まりましたので、むしろよく3巻まで出てくれたなあ…というか、人気次第では単行本が出なかった可能性すらありました。


 天野さんは20年3月のハルタ72号の読切「箱に響く」でデビューされました。読み返してみると最近の絵からは想像困難な感じで…仮に将来「天野実樹作品集」が出たとしても載るかどうか微妙ですね。ただ翌月発表された「ビターチョコミント」は「ことり文書」の初期とそう変わらない感じです(オムニバス単行本「むすんで、つむいで」収録)。


 「ことり文書」はその年の11月に始まりました。当時の私は「いや連載は早すぎるだろ」と思ったのですが、見事な成長ぶりで…特にこの3巻は柔らかな線や特徴的な髪の表現など、天野さんの魅力が花開いた巻だと思います。


 13歳の鳳小鳥(おおとり・ことり)。大きな屋敷で使用人たちに囲まれ満たされているように見えて、家族の不在(特に死別した母親)に寂しさを抱えていますが、それを(ウザがられつつ)支えるのが32歳の執事・白石です。


 天野さんの作品を読み直していて気づいたのですが、二人の人物の会話シーンが多いんですね。抱えている寂しさや物足りなさ、お互いの不理解が会話を通じて解きほぐされ和らいでいく…というパターンです。


 「ことり文書」はほとんどが一話完結のエピソードです。ともすればバラバラな印象になりがちですが、そうなっていないのは小鳥と白石という軸がしっかりしてブレなかったせいでしょう。すでに多くの方が指摘されていますが、その上に築かれた「あたたかみ」がこの作品の魅力です。


 連載が終わったのを惜しむ気持ちはもちろん私にもあるんですが、次の連載はじっくり設定が考えられ準備が整ったものになるはずで、それを見たい気持ちの方が強いです。

2023/05/08

月刊アフタヌーン23年6月号


 「スキップとローファー」のアニメ評判いいみたいですね。私はOP動画しか観てないのですが「最近のアニメはよくできとるのォ〜」と浦島状態です。

クオーツの王国 5話 BOMHATさん


 早くも5月に1巻が出ます。スピリッツの「ル・セルバン」が評判のようですが、こっちはどうなるでしょう。ブルーの幼馴染みノアの包帯や眼…水面下で何か進行してる様子です。

最果てのセレナード 6話 ひの宙子さん


 先日出た1巻が話題になってるようで嬉しいです。今回特に画像を抜き出しにくいコマ割りでした。この流れ…中学の先生逃げて!

スキップとローファー 51話 高松美咲さん


 能登の実家に仲間を招待した美津未ですが…こういうネガティブ要素の匙加減が上手いです。

ヴィンランド・サガ 201話 幸村誠さん



 そういや6月に27巻が出るんですね、買わないと…人の諍いに気を取られてましたが、そーかーこっちもあったなーの回。

波よ聞いてくれ 89話 沙村広明さん


 ドラマ放映中なのは結構ですが、絵がもう一つでした…。

2023/05/06

青騎士13B号


 詳しくは書きませんが、ご健康を取り戻されるのを願います。

宝石商のヒストリティカ 12話 佐々木つかささん


 宝石商が何者かというのが明かされましたが、え、そう来る?またえらくぶっ飛びましたね…どう完結するのか、全くわかりません。1巻・2巻・3巻でけっこう性格の異なる作品になりそうです。

ホテル・ローレルの渡り鳥たち 7話 赤河左岸さん


 しばらく停滞してましたが、今回面白かったです。ただこの話もどう着地するのか全く読めませんね。

北北西に曇と往け 12話 入江亜季さん


 三知嵩の過去を洗い直す慧たち。刑事さん回で出てきた保健の先生が再登場です。入江さんの昔の絵を見直すと「こんな暴れた線だっけ?」と驚くのですが、今回また一層澄んだ絵になった感じです。

音盤紀行 話数不明 毛塚了一郎さん


 少し前の米国のバイヤー話はいまいちでしたが、今回漫画としての見せ方がぐっと上手くなった気がします。やればできる子。

クロシオカレント 話数不明 こかむもさん


 文化祭。バラバラに進んできた要素がぐっと凝縮しましたが、主人公の出番はなし。

青騎士13A号


 買う前は結構気が重くて、もうAもBも買うのやめようかな?とすら思いましたが、読んでみたら両方今まででいちばん面白かったという…わからないものです。ただA巻末の、6年前ハルタに載った読切の再掲はまったく意図が理解できません。あー「煉獄のドラコ」読みたいなーどうしちゃったのかなー!

鎮護庁祓竜局誓約課 5話 鵜山はじめさん


 4月に出た1巻が思いのほか好評なようです。私は展開に意外性が感じられず見放しかけていたのですが、今回キャラも一気に増えて面白かったですね。「舞鳳島」にある本庁に戻って、デスクワークと検診の斎(いつき)。彼の特異体質の理由も明らかになりました。

転がる星屑ども 2話 有海とよこさん


 家と職を失い、単なる不審者と化した「星」ですが、音楽好きが集うアパートを紹介され…もう少し絵が丁寧だと良かったのですが、続きを読もうと思わせる展開でした。

ピッコリーナ 10話 大槻一翔さん


 朗の妹、侑(ゆき)回。別に悪くはないですが、何かピントが合いきってない感じです。1巻が好評だっただけに、これから踏ん張りどころでは?やや不安です。

夜な夜な夜な 11話 柴田康平さん


 大人になったレキヨミ…ではなく、泥狐(でいご)の手下と化した箱根の警察官です。前号始まったばかりの「ハテンの水槽」は早くも休載で、「夜な夜な夜な」も16ページと短めでした。

メガロザリア 9話 みやまるんさん


 巻頭。今まで流して読んでましたが、探偵役のパメラが今回面白かったです…デスノートの「L」みたいで。このコマ、すみっこの方の領民たちを見てたら笑いがこみ上げてきました。