2025/06/22

ハルタ125号


 連載作品が集結する号ですが、それにしても厚い。あおりを喰らって巻末コーナーは読者の感想もない超圧縮バージョンでした。7月から開始だというのに「瑠璃の宝石」アニメの紹介も1ページと寂しいです。新連載が「海底清掃人マタタビュリス」「エイリアンと虫ハカセ」の2作、終了は1作です。

やんごとなき食卓 読切 福浪優子さん


 なんとこの半年で3作も福浪さんの読切を読めました、ありがたい!戦争か革命か、父王を亡くし家臣とも散り散りとなり、ひとり日本に暮らす若き王。異郷に放り出されながら少しずつ人生を立て直していく、というのは「あかねさす柘榴の都」や初期の読切「天狗の赤い髪」と共通しています。

 最大のトピックは、絵!先月発表の「宇ちゃんデリバリー」も従来と違ったシンプルな絵柄でしたが「お遊び」だと私は思ってました。しかし今作もそれに近い、「煙草の先生」までの写実指向の絵とは一線を画した物になってまして、次の連載はこの路線で行くのだろうか…と気が早いですが考えてしまいます。

開花アパートメント 18話 飴石さん


 今回凄かったですね…初期の頃より絵の幅が広がってきたというのは前にも書きましたが、さらに進化してます。冒頭の藤が視る、ほぼサイレントな過去夢…素晴らしい。贅沢な体験をありがとうございました。これはねえ、やっぱり単行本サイズでは堪能しきれないんじゃないかなあ…。

夜をととのえる 2話 浜田咲良さん


 今回は文句なしの面白さでした。こちらの慣れもあるのかもしれませんが、絵も第1話よりこなれた感じです。なんといっても依頼主の桃園さん(「神に誓って偽りです」とかぶってますが、こちらはレギュラーキャラじゃないしいいのか)がチャーミングでした。この感じでどんどん行ってください。

司書正 26話 丸山薫さん


 単行本3巻ラストからの直接の続きです(前回はキビの祖母が生きていた頃のキビについての回想で、これはこれで重要な話だったと思います)。内容については触れずにおきますが、今回も面白かったです。朝チュンならぬ朝コケェ!

虎は龍をまだ喰べない。 41話 一七八ハチさん


 碧童を狙う火龍軍団と白麗たちのバトルでしたが碧童はあっけなく捕まり火龍の巣へ。最後のコマがなかなかの衝撃でした。それはそうと途中、白麗の「私には何が足りない」というセリフに何人もの読者が「オツム」と思ったんじゃないかと。

香港ネクロポリス 4話 越谷美咲さん


 アクション多めで越谷さんの黒い絵も楽しめて、良かったです。個人的に最後のシーンはゆうきまさみさん「鉄腕バーディーEvolution」の地下駐車場バトルを思い出しました。

11番目のねこはねね 10話 はりかもさん


 単行本1巻が好評なようです。各猫の紹介エピソードが続いてたと思うんですが(実はちゃんと読んでなかった)、ねねの秘密をめぐる猫どうしの絡みが始まって面白くなってきました。

船長、問題ありません! 4話 佐藤宮さん


 タイムスリップ入れ替わりもの。しばらく17世紀船長(元社長)サイドの航海うんちく話が続いて、正直延々これが続くのはなぁ…と思ってました。今回は現代の社長(元船長)の話でホッとしてます。絵も安定してるんじゃないでしょうか。

先生、今月どうですか 49話 高江洲弥さん


 最終話です。この作品に関しては私もいろんな感情(必ずしもポジティブなものばかりではなく)を抱きましたが、今はただ「ありがとうございました」ですね。以前の2連載がいずれも短命に終わり、崖っぷちといっていい状態からのスタートだったと思いますが、7巻まで続きました。次はどうなるんですかね…個人的にはまたダークなやつが読みたいんですが。

2025/06/07

ハルタ124号


 あまり「これ!」という作品がなく、書店購入特典「ちびきゃらフェローズ」の分を足してなんとか形になりました…昨年よりはマシになりましたが、やはり谷間の時期です。新連載は1作、終了はありません。

夜をととのえる 1話 浜田咲良さん


 「金曜日はアトリエで」で知名度が上がった浜田さんの新作。112号掲載の読切と近い、前連載とはけっこう違う絵柄です。大学に入ったばかりの悠馬という子が黒沢という子と個人宅にお邪魔しての清掃バイトを始める、というお仕事ものですかね(金曜日…も広い意味ではそう言えるかな)。

 あまり他の作品と比べてどうこう言うのは良くないかもしれませんが、私が読んでる中だと「ただの飯フレです」に近い感じかなと思うけど、そちらほど会話の妙のようなものは感じられません。ただ回を重ねていけば良くなると思います。期待します。

午前二時は食卓で 14話 今東ともよさん


 この連載、今までちゃんと読んでなかったですが、今回のヒキは「おっ」と思わされましたね…絵も少しずつ読みやすくなってきたのでは。

かわいすぎる人よ! 57・58話 綿野マイコさん


 同じ出来事を別々のキャラ視点で展開するやつです。中学生…キラキラしてますね。5月に3巻が出ましたが綿野さんも上手くなってきてますね。

極楽にはまだ早い 4話 天野実樹さん


 少しずつ雪成の心のうちも描かれるようになってきました。今回気づいたのは背景が「ことり文書」の頃より描き込まれてるんですね(アシさんだと思います)。もう少しシンプルでも…と思わないでもないコマもありますが、江戸の情景が伝わってきます。

香港ネクロポリス 3話 越谷美咲さん


 さすがに1話のような描き込みを続けるのは無理だったようですが、十分魅力的です。今回は幕間っぽい感じでした。

君の笑顔がいちばんすき 読切 三星たまさん


 ここからは書店購入特典、ちいか…じゃなくて「ちびきゃらフェローズ」の作品。三星さん「夜の名前を呼んで」から1年以上ぶりですね。相変わらずの可愛らしさ…と思ってたら最後が闇でした。

デリバリー宇ちゃん 読切 福浪優子さん


 私が入力時「ふ」と打つと最初に出てくることが多い福浪さんの、ちょっと毛色の変わった…なんとSF?新人さんの多いこの小冊子のトリにふさわしい安定感でした。デビュー作「ノウゼンカズラの家」も巻末掲載だったのをふと思い出しました。