2023/01/03

1978年のまんが虫 全1巻 細野不二彦さん


 知らないと言う方はまずいないでしょう、細野不二彦さんの10代と20代の境目の日々。煩わしくとも避けられない家族との関係と共に、(作中では丘の上大学という名称ですが)慶應大での美樹本晴彦さんらとの交流や「スタジオぬえ」での活動を経てプロデビュー、そして少年サンデー掲載直前までが描かれています。



 細野さんのデビュー作「クラッシャージョウ(高千穂遙さん原作)」を私も目にはしてたはずなんですが、ちゃんとした記憶がないんですよね。サンデーで活躍されていた時もどちらかといえば苦手にしてました。「青空ふろっぴぃ」だけは少年に混じってサッカーをしようとする少女を現在の女子サッカーとの関連で「早かったな…」と時々思い出しますが。青年誌にフィールドを移されてからは「ママ」「BLOW UP!」「電波の城」等は好きでした。


 細野さんがデビューされた「マンガ少年」は私が自分で購読(親の金でしたが)し出した最初の漫画雑誌で、先日相次いで訃報が届いた御厨さと美さん・聖悠紀さんも載っていた時期がありました。後継誌の「DUO」は青少年誌・少女誌の垣根を超えた誌面作りがコンセプトで、現在のハルタなんかはその流れにあると思います。


 この手塚さんの本も持ってました私…細野さんが大学生だったこの時中学生でしたが…だんだん自分語りになってきましたが、記憶を呼び覚まさざるを得ない作品なんです。チラチラ入ってくる時代の風俗も懐かしくて。


 物語は父の死を経て読切「恋のプリズナー」のネームをサンデー編集部に持っていくところで終わります。その作品が別の青年にショックを与えたりもする訳です(最後の画像は島本和彦さん「アオイホノオ」)