2022/12/31

青騎士11B号


 青騎士へのグチをもう少し続けますと…ハルタの3割くらいなんだよなあ満足度が…。もう2年近く経ちますし、いつまでも発展途上だからと甘やかしてもいられません。

ホテル・ローレルの渡り鳥たち 5話 赤河左岸さん


 1話の時点で薄々わかっていましたが、死者が訪れるホテルです。今回悪くはなかったですが始まった時の素晴らしさと比べると薄いのは残念です。

宝石商のヒストリティカ 10話 佐々木つかささん


 数年経ち、ジャンヌも大人になりましたが…後半物語が動きましたね。2巻で完結なんですかね…。

北北西に曇と往け 9話 入江亜季さん


 友人・清と餃子パーティーからバディ結成へ。ペンに迷いがない感じです。

音盤紀行 話数不明 毛塚了一郎さん


 9号で始めた前後編の後編です。1号空けて作られたのにもうひとつでしたね…雰囲気は好きですし売れて良かったですが、ストーリー作りが課題じゃないでしょうか。

青騎士11A号


 A・BともにBe-conさんのイラストで「あれ?」と思いましたが、どちらにも「お姉さまと巨人」が載ってました。

 10号もそうだったんですがA号とB号の不均衡が…Aからは2作品です。「ピッコリーナ」単行本が出たらAは買うのやめようかな…と考え始めています。コストよりも収納スペースがね…紙で青騎士を読まれてる方の多くが直面している悩みと思いますが。

ピッコリーナ 8話 大槻一翔さん



 水族館デート中。絵が連載開始以来ベストでした。ただ作中にワタアメが出てくるんですが、そういうフワンフワンした感じで。それを楽しむべき作品かもしれませんが、もう少し体重・体温みたいなのも欲しいなと思いました。デートはまだ続きます。

城い糸 読切 柴田康平さん


 「夜な夜な夜な」も載ってはいますがオマケ的なショートで、メインはこちら。ファンタジーですが出てくる蜘蛛の名前が、なぜ「メタリカ」?

 久慈光久さん「鋼鐵の薔薇」も載せようかと思ったんですが全年齢ギリギリの内容でやめました。

2022/12/30

月刊!スピリッツ23年2月号


 私にとって(たぶん)最後の月スピ。1年ちょっと前から「イベリスの花嫁」開始とともに始まった(何度目かの)購読でしたが、連載が終わりましたのでね…。

イベリスの花嫁 11話 秋山はるさん



 本当に名残惜しいのですが、素晴らしい最終回で、読めて幸せです。秋山さんありがとうございました!2巻は1月12日頃発売予定で、カバーイラストも美しいです。

犬とサンドバッグ 7話 尾崎かおりさん


 先日書いた(ちょいネガティブな)1巻の感想が思ったより読まれてて少し焦ってましたが、今回は面白いです!表情がふっ切れてて!島で吹かなかった薫風が思いがけず銀座で吹きました。

暗殺後宮 16話 緒里たばささん


 暁星の剣舞の相手は刺客でした…単行本3巻は当初1月の告知があったのですが、後ろにズレるようです。

2022/12/29

2022年に買って良かった単行本10+1冊


 タイトルのまんまですが、22年に出た単行本から私が買ったせま〜い範囲でのまとめです。

10位 リボンと棘 高江洲弥作品集


 21年のベストは「先生、今月どうですか」1巻だったんですが、今年出た巻は入っておりません。ですがこの作品集は嬉しかったですし、中身の詰まった1冊です。

9位 ダンス・ダンス・ダンスール 23巻 ジョージ朝倉さん


 今年はアニメ化のおかげで紙の既刊が買えるようになったし、連載もずっと面白かったです。最新刊は24巻ですが、潤平と夏姫が結ばれた23巻を選びました。

8位 ヴィンランド・サガ 26巻 幸村誠さん


 188話「ヒルドと森の神」が素晴らしいです。正直幸村さんがこういう話を描かれるとは思ってませんでした。次の189話も異色でしたし191話のカタルシスと、高水準です。

7位 ジーンブライド 2巻 高野ひと深さん


 ランキング等でも注目されました。面白いし考えさせられます。高野さんご出産とのことで3巻は少し先になりそうです。

6位 夏目アラタの結婚 7巻 乃木坂太郎さん


 28日に出た9巻も衝撃展開ですが、それは連載読んでたんで。個人的にはまっさらで読んだこの巻がとにかく衝撃でした。暗黒の輝き。

5位 イベリスの花嫁 1巻 秋山はるさん


 もっと話題になってしかるべき作品だったんですが…たぶん4巻ぐらいの尺で考えられてたと思うんですが、1月に出る2巻で完結です。いや惜しいな。

4位 虎は龍をまだ喰べない。 2巻 一七八ハチさん


 一方こちらは予想以上に注目を浴びて、嬉しいです。いやほんとに先が楽しみ。

3位 あかねさす柘榴の都 2巻 福浪優子さん


 重版はまだのようですが少しずつ読者が広がっている模様。いい作品になりました。

2位 生き残った6人によると 4巻 山本和音さん


 連載で読んでたのに単行本で再び楽しめました。23話「幕張の海」は記憶に残り続けるでしょう。

番外 石の花 5巻 坂口尚さん


 さすがに40年近く前の作品をランクインできませんが、この再刊はありがたかったですよ、高かったけど。一生ものです。

1位 東京ヒゴロ 2巻 松本大洋さん


 ちょっとつまらない結果かもしれませんが、やはりこれかな…これはやっぱり紙で読むべきだなと個人的には思います。

2022/12/26

ハルタ100号(本誌)


 節目ということで、表紙の紙質が少し違うのと、背表紙にも染平かつさんのイラストが入ってます。一方で帯や背の作家リストがなくなってますね。23年の定期購読特典も発表になりましたが、1〜85号の裏表紙イラスト。21年・22年に比べると少し地味めです(今までが豪華すぎた)。膈号連載が集結したのに加え八咫烏杯受賞作も載って、ギュウギュウ詰めです。

八百万黒猫速報 6話 浅井海奈さん


 今号のベストはこれでした。アクションシーンが素晴らしいです、美しさもあって。他の誰にも描けない浅井さんだけの世界。アンケート順位は上位ではないでしょうし競争は激化してるしで楽観できませんが、この方には残ってほしいなあ…。

恋の絶望行進曲 7話 富沢未知果さん


 連載が始まった時はここまでやってくれるとは全く思いませんでした。成長が著しいです。アミのバックグラウンド回。

花園に幹が立つ 3話 野澤佑季恵さん


 短めの連載が多い中、36ページでたっぷり楽しめました。見せ場の作り方や人物と背景の馴染み等、気になっていたところがだんだん良くなってきたと思います。

あかねさす柘榴の都 19話 福浪優子さん


 髪を伸ばしていた少女時代のアルバ。前回からのアルハンブラ観光編ですが、過去・現在そして「王女の塔」をめぐるエピソードと3つの要素が混在して読み応えがありました。やはり福浪さんの作風がだんだん内省的になってきた気がします。

夜の名前を呼んで 24話 三星たまさん


 いちばんお気に入りのカルトス回、しかも前後編!いつもの連載の雰囲気よりは「ゼラニウムの庭」とかの読切に近い感じがしました。

帝都影物語 15話 比嘉史果さん


 いよいよ佳境に入ってきた(3巻完結か…)感がありますが、春宮と冬宮どちらを後継にするか帝が改めて決めることになりましたが…あぁ…私の大好きな白菊内侍さんが変わり果てた姿でぇー!

アビスアジュールの罪人 21話 冨明仁さん


 こちらも山場で、どうやら3巻完結になりそうです。登場人物は多いのですがゴチャゴチャしない充実した回でした。

司書正 11話 丸山薫さん


 98号の感想で1・2巻同時発売かと書きましたが、1月に1巻出ます!やったー!前半は幼かった頃のキビ、そして後半は司書正がどうやって知識を得るかのヒントが。

対岸のメル 6話 福島聡さん


 こちらも2月に1巻出ます!やったー!前後編の後編でした。人間ドラマとしても素晴らしい。

クプルムの花嫁 27話 namoさん


 どうも私は、しいなと修のイチャイチャよりもこういう工芸技法やビジネス話の方が好きですね。今回いい話でした。

ふしぎの国のバード 話数不明 佐々大河さん


 2月に10巻が出ますが、その次の11巻完結と思われます。蝦夷ヶ島でついにアイヌに遭遇したバード。狩りのシーンが丁寧でした。

ホテル・メッツァペウラへようこそ 23話 福田星良さん


 いつもの感じと全く違う荒んだジュンの過去。びっくりしました。

先生、今月どうですか 24話 高江洲弥さん


 紫の母親が出てきた時に「この話が魔女っ子物のバリエーションだったら、ひょっとして…」と思ったことが当たりました。

2022/12/25

ハルタ100号(EXTRA)


 100号に付属する別冊。35の漫画と19のイラストが、それぞれ五十音順に収録されています。もちろん最近読者になられた方も楽しめますが、以前からの読者にとっては特に嬉しいボーナスです。(ほぼ)連載が終わった作品からいくつか取り上げます。

碧いホルスの瞳 犬童千絵さん


 幼い頃、まだ仲良かった?頃のシェプストとセティ。

ヒナまつり 大武政夫さん


 この別冊の漫画は4ページずつなんですが、大武さんのみ10ページです。次の連載は結局こういうヒナまつり絡みのものになる気がしてるんですけど、どうですかね。

ミギとダリ 佐野菜見さん


 アニメ化が発表されて1年ぐらい経ちますけど。最終回のその後。良かったです。

昴とスーさん 高橋那津子さん


 子供になったのが澪だったら…最高でした。

金曜日はアトリエで 浜田咲良さん


 付き合い始めたリエと平野をイジる他の面々。

ニコラのおゆるり魔界紀行 宮永麻也さん


 旅を続けるニコラとサイモン。

東京城址女子高生 山田果苗さん


 数ヶ月の間でしたが、この作品がいちばん楽しみだった時期もありました。漫画ではほぼ出てこないマスクが時の経過を表す小道具として使われてます。

対岸のメル 福島聡さん


 現行連載ですが、「星屑ニーナ」「バララッシュ」のキャラが登場するので。ビーム時代のキャラまでいました。

2022/12/20

生き残った6人によると 4巻 山本和音さん

 これは傑作です。従来も巻ごとに面白さが増していましたが、この4巻は一段ステージが上がったというか、「山本さんすみませんちょっと舐めてました」と思ってしまいます。


 今巻は対ゾンビの戦いは影をひそめ、7人の中でのぶつかり合いがメインですが、それがもう最高で。20話の梨々とビースト、21話の梨々と雫、そして23話の海と雫・平坂と雫…。7人と書きましたが人数は少なからず変動します。


 山本さんは映画がお好きのようで映画的なカットをよく描かれます。従来はそれがやや作為的に感じることもありましたが、この巻ではそう感じませんでした。それに限らず様々な要素の境目が有機的に溶けあって、ひとつの作品としてのまとまりが強まっています。


 オマケを除けば連載で全部読んでいて、その時も面白かったけど各話がバラバラな感じだったのですが、(これは私の読み手としての能力が低いのかもしれませんが)単行本で読むと各話がシームレスに繋がって、スルッと一気に読めます。連載と単行本で印象がここまで違うのも珍しいです。


 4巻を面白く感じた理由がもう一つありました。24話最後のシーンに出てくる人物。彼女が(そう彼女が)ハルタ100号掲載の25話で爆弾発言をかましてまして、それを通過した目で読むとキャラの言動・表情が「あ…」ってなるんです。素の状態で4巻を読んでからハルタ100号を読んで、もう一度4巻を読むと「味変」が楽しめます。別冊の番外編にはれんれん他いなくなった人たちも出てきますし、買っといた方がいいですよ100号。