先日の小学館の短編集に続いての購入。約80ページで1650円。店頭で薄さに「う…」となりましたが、今のご時世しゃーないかと買いました。
海外文学の夢のシーンを抜き出して漫画化した作品集ですが、森泉さんのオリジナルパートも挿入されていて、女性が夢の中で読む本を追体験する(と解釈できる)コンセプトになってます。いわゆる「漫画」とは隔たった世界ですし私もそう何回も読み返したいとは思いませんが、これはこれでアリかと。
購入の最大の動機は画材なんです…オフセット印刷が始まったのは20世紀初頭で、当時の製版技術で(低コストで)階調を表現するのに限界があったのでペン画がカートゥーンの主流になったというのはわかります。ですが120年近く経過して、例えば鉛筆やパステルで描いても製版で拾うのは容易になってますし、デジタルであればカラーでもコスト的な差は無視できるわけで、つけペンのモノクロ画が漫画のほぼ全てというのがいつまで続くのかなあ…と個人的にずっと思ってることなんです(ペン画が嫌いというのじゃないし、むしろ大好きですが)。鉛筆の漫画というと(ハルタ前身の)fellows!での幹ユヤさんという方の読切なんかは記憶に残ってますが、点で終わって線にならないんですよね…。