今号目につくのは「猫のまにまに」8・「ダンジョン飯」10・「虎は龍をまだ喰べない。」14と、連載作品の減ページです。数年前のハルタでは良くあったものの「青騎士事件」の後は影を潜めていたんですが…ひさしぶりにショートじゃない読切が何作か載ってはいますが多くは質が伴わない。連載数の増加もありますが、次の100号企画にリソースを取られてるのが主因と思います。こういう特典ものって読者にとっては嬉しいのですが「諸刃の剣」でもあるなあと最近思ってます。
あかねさす柘榴の都 18話 福浪優子さん
グラナダといえば…のアルハンブラ宮殿観光記。漫画でのアルハンブラといえば「チェーザレ」が印象に残っています。渡航制限の関係で福浪さんが現地をご覧になるのが可能になったからかどうかはわかりませんが、がっつり描き込んでます。
それもトピックですが、今回無視できない変化があったと思います。絵ではなく話作りの面で。従来の福浪さんは人物の心理を表すのにどちらかと言えば表情や仕草を使いがちだったと思いますが、今回はモノローグで夏樹の心の深いところまで降りて行ってます。コマ割も今までにない感じでした。
対岸のメル 5話 福島聡さん
好調の連載、今回もすごくいいです。白衣メガネの理科教師というと「恋の絶望行進曲」にも出てきましたが。メルちゃんが側にいるのに頬を赤らめて先生を質問攻めにするワキャくんですがだんだん不穏な方向へ…。この連載は若手に道を譲るように年6回掲載ですが、その分丁寧な作画が楽しめます。唯一無二の福島ワールド。
涙子さまの言う通り 7話 山本ルンルンさん
待望の単行本1巻が1月に出るようで嬉しいです。涙子の周囲を嗅ぎ回る沢渡ですが「慈愛の涙」は警視庁内部にも入り込んでいて、警告のように犠牲者が。昭和初期の街の感じがいい味わいです。
花園に幹が立つ 2話 野澤佑季恵さん
いちばん読むのを楽しみにしてました。前回の感想で「ハーレム漫画ではないよ」と書いたんですが、今回わりとハーレム漫画でした…扉絵から。んで扉絵の直後は百合。前回の挨拶の作法に続き襟のリボンの結び方が出てきましたが、毎回こういうトリビアを挟むパターンなんでしょうか。開始前の予告イラストに描かれてた子が揃って、これからですね。
生き残った6人によると 24話 山本和音さん
タイトルが「波乱の後」。モールを離れた3人を案じながら残った4人はなぜかファッションショー。12月発売の4巻に収録されるのはこの話までで、今回のヒキも強いです。
虎は龍をまだ喰べない。 17話 一七八ハチさん
短いですが充実した回でした。千年生きる龍を上回る長命種の登場。物語の軸となっている龍という種族をめぐる謎の一端が明らかになるんでしょうか。
いやはや熱海くん 7話 田沼朝さん
そろそろ単行本が出てもおかしくないですね(追記:1月に出るようです)。今までモブでしか出なかった女性のキャラが登場です。だんだん絵が良くなってきました。
夜の名前を呼んで 23話 三星たまさん
今のハルタ連載陣の中でも絵柄の変動が大きな三星さん、今回はラフな感じでした。今までミラと他の誰かという1対1のやりとりだったのが、今回はミラ・カプリ・アルデの3者になって話に奥行きが出ました。
猫のまにまに 14話 宇島葉さん
田中クロフォードさんレギュラー化で嬉しい。短いけど面白かったです。
ハクメイとミコチ 98話 樫木祐人さん
唯一の伏線と言えるナイトスネイルの情報が。彼女の正体が明らかになる時がほぼ話の終わる時だろうと思います。
熱を帯びるベール 読切 東金桜さん
八咫烏杯でデビューの東金さん、今回も百合です(じわじわとハルタの百合率が上がっている気がする…)。刺繍の描き込みに執念を感じました。